ナムアミダブツとは?

 浄土真宗の僧侶が、お経を唱える前と最後には必ず「ナマンダブツ♪ナマンダブツゥー♪」
と唱えるのをよく耳にすると思います。
これはなにか?
疑問に思っておられる方も、当たり前過ぎて疑問にも思われない方もいらっしゃると思いますが・・・。
実はこの「ナマンダブツ」が浄土真宗で一番重要なことなんです!

 「南無」とは「お任せする」とか「託す」というニュアンスです。
阿弥陀さまに南無(お任せ・託す)しますという意味になります。

 大大大・・・昔、阿弥陀さまは念仏する(南無阿弥陀佛を唱える)者をすべて極楽浄土に往生させる!と誓われました。
極楽浄土とは、心身ともに苦のないところ・幸福に満ち満ちている世界です。
この極楽浄土に行くことを往生(おうじょう)と言います。
お金を持っていようが、お金を持って無かろうが、善人であろうが、悪人であろうが、分け隔てなく念仏する者は全て往生させていただけるのです。
これを浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は、こう言われました。

「善人なほもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや。」

訳しますと、
善人が救われるのなら、悪人はもっと救われる。と。
悪人というのは、現代で言う法的な罪人ではなく、欲の断ち切ることの出来ない、何ものにも救われようがない悪人であることに気付いた人の事です。そういう人こそ本当にすくわれるんだ、と。

 このように極楽浄土に連れて行ってくださる阿弥陀さまへの報恩の思いから感謝の念仏をしたいものですね。

合 掌